気のきいた英語表現がたくさん出てくるメンタリスト。今回はエピソード4からです。
(以下ネタバレあり)
取調室では、リズボンとヴァンペルトが殺された資産家の船に乗っていたアドリアーナという若いラテン系の女性の聴取をしています。ヴァンペルトがアドリアーナに言います。
Adrianna, we can charge you right now
アドリアーナ、あなたを今すぐにでもことができるの
with burglary, vandalism, assault with a deadly weapon.
強盗と器物破壊、武器を用いた襲撃の罪でね
That's 10 to 15 right there.
10年か15年入ることになるわ
Wouldn't you rather talk to us about your situation?
それより、何が起きたか話そうとは思わない?
"Wouldn't you rather"ってちょっと代わった表現ですよね。"would rather~(than・・・)"の形がもとで「(・・・よりも)~したい」という意味です。それが否定疑問文になっているのですね。
それに対してアドリアーナは答えます。
From you, I buy cookies. I don't talk about situation.
あんたからはね。クッキーは買っても、話さないわ。
いきなりクッキーの話が出てきます。アメリカではガールスカウトがクッキーを売って活動費を調達するという伝統があります。アドリアーナはヴァンペルトを子ども扱いしてるんですね。
このことを知らなくても、何となく比喩ということは想像できるかもしれませんが、速い流れの中で言われるときっと何のことか全然分かりませんね。
実はこの話の冒頭でも、現場に行こうとするヴァンペルトに対してリズボンがオフィスワークを命じる場面があります。若い女性であるヴァンペルトをあまり信頼していません。
ドラマは、のちにヴァンペルトの意外な側面を見せてくれますが、そこへの伏線にもなっているのですね。