海外ドラマメンタリストのセリフで学ぶ英語表現、今回はシーズン1エピソード9「真っ赤な炎」Flame Redです。
今回は犯人自体はとても目立っているのですが、動機がとても込みいっていて興味深いエピソードでした。
リズボンたちCBI捜査班は、連続放火殺人犯を追いますが、ジェーンは、マチャドが以前に仲間を焼き殺したと考え、そのマチャドをおとりとして使おうと言います。
リズボンは、マチャドが危険な状況におちいると反対しますが、彼は苦しむに値するのだとジェーンは譲りません。
そのジェーンにむかってリズボンは言います。
Jane, we're officers of the law.
ジェーン、私たちは方の執行官よ
それに対してジェーンは答えます。
You are.
君はね
I don't care about the law.
僕は法律なんて気にしないよ
I care about justice.
気にするのは正義だけ
And justice says Machado deserves to suffer.
そして正義によればマチャドは苦しむに値する
That's not justice, it's vengeance.
それは正義じゃないわ、復讐よ
What's the difference?
違いは何?
ここでリズボンがこだわったvengeanceですが、vengeanceは revengeは似た意味で、ネイティブでもほとんど同じで、vegeanceの方がかたく、revengeの方がナチュラルなだけと考える人は多いようです。
vengeance と revenage はどう違いますか? | HiNative
しかし、たとえばOxford Dictionariesによるとvengeanceは
Punishment inflicted or retribution exacted for an injury or wrong.
となり、ただの仕返しではなく、報復や敵討ちの意味があります。
復讐の応酬でたくさんの命が失われた過去のアメリカの名残をもっている言葉なのでしょう。法の執行官であるリズボンとしては絶対に許せないものです。
それに対して、執行官ではなくカウンセラーのジェーンは気にしません。そもそもCBIのために働いている理由がレッドジョンへの復讐が理由なのですから、ジェーンにとって一番大事なのが復讐なのです。
このようにvengeanceはジェーンにとってとても重要な意味を持っている言葉ですが、同時にCBIでの仕事に生きがいを感じているリズボンにとっても別の意味で重要な言葉なのですね。
*1:from the Mentalist S01E09