海外ドラマメンタリストのセリフで学ぶ英語表現、エピソード14です。
今回の重要な参考人は、なんとプロのナンパ師です。相手の女性からお金をもらったり、セミナーをしたり、ブログを書いたりして生活しています。英語では pick up artistと言うんですね。pick upはお持ち帰りのイメージです。
講演会をしたり、ブログを書いたりして稼ぐロのナンパ師は今でこそ日本でもそんなに珍しくないかもしれないですが、シーズン1が作られたのが10年前(2008年)だと考えると、このドラマの先進性がよく分かります。20008年と言えば、日本ではなんとアラフォーが流行語大賞になった年なんですね。
殺人現場から殺された愛人をほって逃げ出したフリック(エロン・ゴールド)は、ベッドで女医と一緒のところを発見されます。
女医とは昨晩たまたま駐車場で会って知り合ったというフリックにリズボンが言います。
A complete stranger takes you to her room, treats your wound
まったく初めて会った人が、あなたを部屋に連れて行って傷を治療し
and then has sexual intercourse with you?
で、性的関係を持つの?
それに対するフリックの答えがけっさくです。
What can I say? The Hippocratic oath is a beautiful thing.
知るかよ。ヒポクラテスの誓いとやらはすばらしいものなのさ。
The Hippocratic oathは吹き替えや字幕では訳されていませんが、医学部などで教えられる医療従事者の宣誓文のことです。ヒポクラテスはギリシャの医師の名前です。ただ、実は現代医療では合わないところも出てきているんですよね。何でこんなことを知っているかというと私は以前大学でこういうことを教えていました。
まあ、とにかくお医者さんの患者を思う気持ちがここまでしてくれたのだというふざけた答えなのですが、これに限らずこのエピソードでではフリックの口のうまさが目立ちます。さすがプロのナンパ師ですね。
*1:from the Mentalist s01e14