殺人事件の捜査なのにユーモラスで、しかも毎回見た後はすっきりして、でも時にちょっと考えさせられるドラマメンタリスト(the MENTALIST)とってもおもしろいですよね。
そのメンタリストから、気のきいた英語表現を毎回一つ取り上げて紹介します。
(以下ネタバレあり)
エピソード1では、結構むずかしめの表現を取り上げたのですが、今回の表現はとても簡単です。犯罪捜査ドラマではおなじみのこのセリフですが、なぜそれを取り上げたかは、後で書いています。
とても単純なセリフですが、その単純なセリフの中でも様々なことを表現することができるので、言葉っておもしろいですよね。
リズボンに愛想を尽かされて部屋に取り残されたジェーンは、赤毛の女性を誘拐した夫婦を一人まるごしのまま対面する。
銃を持たないジェーンは危うく殺されそうになるが、危機一髪のところでリズボンが部屋に突入。ナイフを持って襲いかかる男性を射殺。リズボンは銃を持つ女性に向かって、
Police! -Put the gun down!
警察よ!銃を置きなさい!
No.
イヤよ!
銃を捨てることを拒否した女性も射殺されます。警察もののドラマではおなじみの表現ですが、私はこのシーンがとても印象に残りました。
だって、警官に目の前で「銃を捨てなさい」と言われて、「いやよ!」って答えますか?答える間に警官を撃とうとしますよね。しかもこのNo!が力が入りすぎていて「ニャウ!」って聞こえるのです。
女性の精神が普通でないことをとてもうまく表現しています。残酷な犯罪者が射殺されてすっきりする場面ですが、同時にこっけいで少し悲しくもありました。この夫婦の犯罪者役の俳優はとんでもなくうまいと思いました。
最後のヴァンペルトとジェーンの会話も印象に残ります。
One crazy evil person I understand, but two? Husband and wife?
一人の頭のおかしい残忍な人間なら分かるわ。でも二人って?夫婦って・・・?
Marriage is supposed to be a sacred, loving thing.
結婚は神聖で愛情に満ちたものであるはずだわ
Ah, they were soul mates in their own strange way.
そうだな二人はソウルメイトだったんだよ、普通じゃない仕方でね。